館山陣屋跡

 慶長19年に里見氏の館山藩が廃藩となり、館山城も破却された後、しばらく藩はおかれませんでしたが、天明元年(1781)に旗本稲葉正明が安房国で加増をうけ1万石の大名になると館山藩を立て寛政3年(1791)に館山城南麓に陣屋を構えました。
 現在御屋敷と呼ばれているところで、当時の区画が残され、稲葉氏の霊を祀った貴美稲荷があります。
 明治4年の廃藩置県、館山県の木更津県への統合で廃されました。