食用ナバナ

春の健康野菜として代表的なナバナは、ビタミン群や鉄分が多いなど栄養価が高いことで知られています。安房地域の食用ナバナの栽培は、昭和18年頃に白浜町で栽培されたのが始まりです。切り花用に出荷していた「菜の花」が、東京の料亭で高級料理として食べられていると聞いた農家が、食用のナバナとして栽培を始め、生産が広まったそうです。出荷は温暖な南房総地域から「春を呼ぶ野菜」として、約50年の歴史があります。食用ナバナは南房総地域の特産品として位置付けられており、「日本一のナバナ産地」となっております。お年寄りの農家の人でも栽培ができ、東京の市場でも年々人気が高まっている数少ない野菜の一つです。食用ナバナは、おひたしやからしマヨネーズあえ、天ぷら、汁の実、さっと茹でてからベーコンといためたり、煮物などで美味しく食べることができ、この時期の食卓を賑わせます。近年は観光食用ナバナ摘みも人気があります。