南町の山車

明治29年制作。全体は朱と黒の漆塗り、隅々まで細工が施された、「職人の街」といわれた南町らしい美しい山車。正面の山車額には「南街」と彫られている。彫刻は、房州後藤流・初代後藤利兵衛橘義光の作。飛び出してきそうな波に千鳥、活き活きと彫られた浦島など、分厚い見事な彫刻が所狭しと彫られている。人形は「神武天皇」。9月の「やわたんまち」、10月の「南総里見まつり」で見ることができる。