槙の生垣

房総半島南部では、生垣で屋敷の周囲を囲んだ集落景観が見られます。居住空間を四方で囲んだ生垣には、主に20mほどの樹高になり千葉県の県木でもあるイヌマキが使われています。イヌマキは房総半島から沖縄諸島南端まで分布するマキ科(針葉樹)に属する暖地性の種であり、房総半島の分布が北半球の北限域といわれます。昔から多くの家がイヌマキやモチノキなどの生垣をめぐらせた理由は、防風や防砂の役割だけでなく、防暑や防寒のため、さらには防火や外敵防除の機能をもたせたからといわれています。なかでも冬季に目立つ西風の時期は、塩分を含んだ強風が樹木の植生に影響があり、防風効果が高いイヌマキが使用されています。イヌマキの生垣は「ちば文化的景観」にも認定され、地域の貴重な財産になっています。

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ウミホタル

ウミホタルはミジンコの仲間で、体に透明な2枚の貝を持っています。大人で3mm位、米粒ほどの大きさです。水深5m前後の海底を活動域として、昼は砂地にもぐり、夜になると砂から出て活動する夜行性です。 北は青森から南は沖縄まで、主に太平洋側の岸で見つかっていますが、環境汚染や海辺のライトアップなどによって、首都圏からは次第に姿を消し、関東地方で は、茨城県や千葉県の一部でしか見られなくなってしまいました。その数少ない関東の生息域の中でも、特に館山湾は密度の高い場所として研究家の中でもよく知られています。太平洋戦争の時、安房高校や安房水産高校の学生は、勤労奉仕としてウミホタルの採取作業を行っていました。これは、ウミホタルが夜になると活発に動いて、光りながら泳ぐことから、軍部はその明かりを、照明に使う研究をしていました。

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