13番 長谷寺(ちょうこくじ)

鳥数山長谷寺 【真言宗】 十一面観世音菩薩
ご詠歌「わけゆきて きたりて見ればにしのやつ(西ノ谷) 長こく寺とはめいしょ(名所)なるもの」、以前は「とりすやま おく(奥)わけゆけばにしのやつ ちょうこくじとはめいしょなるもの」
由緒は不詳だが安房国三十四観音霊場の第十三番札所として知られ、口伝(くでん)によると僧行基(ぎょうき)の開基と伝えられている。当初は近くの観音山の山頂にあったが、弘化3(1846)年頃現在地へ移転されたという。現在のお堂は昭和63(1988)年に改築されたもので、中には享保15(1730)年の御詠歌額も残されている。境内には文政5(1822)年建立の光明真言塔や、寛政3(1791)年の「十三番札所道」と表示した石造の道しるべなどがある。