千光山清澄寺 【日蓮宗】 十一面観世音菩薩
ご詠歌「ふきはらう 月きよすみの松風に はまよりおきにたつはしらなみ」
本尊:虚空蔵菩薩 宝亀(ほうき)2(771)年不思議法師が自刻の虚空蔵(こくうぞう)菩薩をこの地に安置し、のち慈覚大師がこの像の前で21日間の修行を行って以降天台宗となった。戦国時代から度重なる火災や戦で寺は衰退するが、江戸時代の初め真言宗の僧頼勢(らいせい)が徳川家からこの寺を賜り再興した。十万石の格式があったが、明治初期の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で再び衰退した。日蓮が12才で入山修行したことで知られ、建長5(1253)年に旭が森で初めてお題目を唱えて、日蓮宗の布教活動を始めている。そのため昭和24(1949)年に真言宗から日蓮宗に改宗した。観音堂の十一面観音菩薩像は行基の作であるという。境内には国指定天然記念物の大杉や県指定文化財の中門・宝篋(ほうきょう)印塔・石幢(せきどう)・梵鐘・経塚遺物や県指定天然記念物のモリアオガエル等多くの文化財がある。