沼のびゃくしん

びゃくしんはヒノキ科の植物で、宮城県以南の本州、四国、九州の海岸地帯に自生しています。「沼のびゃくしん」は、十二天神社の境内にあり、県内で最も大きなビャクシンの木です。幹周(地上1.5mの樹幹周囲)7.45m、樹高は17mあり、枝張り東西20m、南北24m、かたちのよい樹容をみせています。地上2ないし4mで11本に枝分かれし、内1本は切断された跡があります。樹皮は縦に裂け、ねじれ上がっており、空洞もあります。推定樹齢は約800年で、この木にはハゼノキ、イヌビワ、シロダモ、マサキ、トベラなどが着生しています。 館山市指定天然記念物(昭和36年10月21日指定)