ウミホタル

ウミホタルはミジンコの仲間で、体に透明な2枚の貝を持っています。大人で3mm位、米粒ほどの大きさです。水深5m前後の海底を活動域として、昼は砂地にもぐり、夜になると砂から出て活動する夜行性です。 北は青森から南は沖縄まで、主に太平洋側の岸で見つかっていますが、環境汚染や海辺のライトアップなどによって、首都圏からは次第に姿を消し、関東地方で は、茨城県や千葉県の一部でしか見られなくなってしまいました。その数少ない関東の生息域の中でも、特に館山湾は密度の高い場所として研究家の中でもよく知られています。太平洋戦争の時、安房高校や安房水産高校の学生は、勤労奉仕としてウミホタルの採取作業を行っていました。これは、ウミホタルが夜になると活発に動いて、光りながら泳ぐことから、軍部はその明かりを、照明に使う研究をしていました。