館山市布良(めら)は、明治の洋画家、青木繁が代表作「海の幸」を描いた場所として知られています。
1904(明治37)年の夏、東京美術学校を卒業した青木は、画友の森田恒友、坂本繁次郎、そして恋人の福田たねと制作旅行にこの地にやって来ました。漁家・小谷家に約2か月近く滞在し、布良の海を題材に、数多くの海の景色を描きました。青木繁らが滞在した民家は当時のままの姿で、現在の当主が住まいとして守っており、明治二十年代の網元の住宅としても貴重な文化財。こうした小谷家住宅と「海の幸」記念碑は、館山市民にとっての誇りであると同時に、わが国にとっても貴重な文化遺産であり、今なお風光明美な布良の漁村風景や、全国の多くの美術愛好家に「海の幸」誕生の地をアピールしています。
【見学について】
・小谷家住宅は、『青木繁「海の幸」記念館』として、平成28年4月29日から一般公開を開始しました。
・開館は、毎週土曜、日曜日の10時から16時までです。
・入館料は、維持協力金として1人200円(小中高100円)です。
見学のお問い合わせは、
青木繁≪海の幸≫誕生の家と記念碑を保存する会 まで