茂名の十二所神社の氏子30戸で受け継がれている伝統の行事で、毎年2月20日に行われます。平成17年には、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
前日の19日に、茂名地区全戸の30戸が2軒ずつ組をつくり、各組12個の「アカメ」と言われる丸く大きな芋を持ち寄ります。集められた180個の芋をハギの枝で刺しながら、2つの桶に90個ずつ丁寧に積み上げていきます。翌日、これを竹カゴで神社へ運び、祭典をした後にその場で芋を各戸へ配ります。
里芋祭は、神社の祭神、国常立命(くにとこたちのみこと)が12人の子供を育てるのに自分の乳だけでは足りないため、甘酒と里芋で育てたことに由来するとも言われています。また、里芋を食べると病気にならないと伝えられ、旧正月になると地区をあげて里芋を奉納するのだそうです。