昭和2年、アメリカの子供達から「アメリカと日本が、これから、ずっと仲良くしていくために、まず子供達同士が仲良くなりましょう」というメッセージを込めて、青い目の人形が贈られました。これは、アメリカで排日移民法が議会で成立し… 続きを読む 語り「富田先生の『青い目の人形』」
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語り「たこのうらみ」
昔むかし、館山の布良の浜にはタコがいっぱいいて、子供でも手で掴み取れるほどでした。ある日、貧しい漁師の妻が、浜に出ると大きな一匹のタコが磯で動き回っていました。これは、いい物を見つけたと妻が近づくと、タコは岩穴の中に隠れ… 続きを読む 語り「たこのうらみ」
語り「おじいさんとたぬき」
(平群・吉井の大井戸のお話)昔々、房州のある村に、平吉というおじいさんが住んでいました。おじいさんの家の前には、小さな川が流れていて、おじいさんが若い頃に作った水車が大きな音を立てて回っていました。明るい月夜には毎晩平吉… 続きを読む 語り「おじいさんとたぬき」
語り「長持の中の女」
昔、山深い村で、人々がまだ鏡を一度も見たことがなかった頃のお話です。この村に清吉さんという男が住んでいました。清吉さんは、女房と二人暮らし、百姓仕事の合間に薪を作って町に売りに行っていました。ある日、薪を売りに行った帰り… 続きを読む 語り「長持の中の女」
語り「金の竜」
今から約1300年前の飛鳥時代、大和の国(現在の奈良県)に「役の行者」が生まれました。名前は、小角。毎日、厳しい修業を重ねたおかげで、修験道、最初に山伏になった人となりました。しかし、優れた才能に魅かれて弟子がたくさん集… 続きを読む 語り「金の竜」
語り「館山湾のワタリ蟹漁」
夏場の夜には、海底の「ワタリ蟹」が海面に浮上して、ウミホタルを掻き分けるようにして横泳ぎします。刺激を受けたウミホタルは、青白く発光します。「タマ網」漁は、これを目印にして舟を接近させ、「タマ網」を上からかぶせて捕獲しま… 続きを読む 語り「館山湾のワタリ蟹漁」
語り「太平洋を渡った房州のアワビ漁師達」
明治30年、千倉の千田で発生した大火事火事により家財を失った漁師の小谷仲治郎は、兄の源之助を誘いアワビ漁のため渡米します。漁師達は、最初は、寒流のカリフォルニア海流に手こずりますが、器械潜水夫の活用により、爆発的にアワビ… 続きを読む 語り「太平洋を渡った房州のアワビ漁師達」
語り「日蓮上人と鮑」
日蓮上人は、今から780年前に小湊で生まれ、清澄寺で修業をしました。16歳で僧侶の資格を取得し、名前を蓮長とし、もっと仏教を勉強したいということで17歳で鎌倉に出て、21歳まで修業を積みました。その後、鎌倉だけでは不十分… 続きを読む 語り「日蓮上人と鮑」
語り「布良星」
天気予報も方位磁石も無い時代の漁師が漁に出るときには、空模様と勘と経験のみが頼りでした。だから、遭難も多く、漁は命がけでした。漁で命を落とす漁師があまりにも多いことから、かつて縄船は、後家船とも呼ばれていました。時化の前… 続きを読む 語り「布良星」
語り「瀬戸ぶんぶん」
昔、千倉の健田村瀬戸に孝行な娘がいました。娘は父を早くに亡くし、病気の母を大切にして暮らしていました。ある朝、母が娘に向かって「大豆の粥がたべたい」と言いました。先は長くないと思った娘は、何とかして母の望みを叶えてあげた… 続きを読む 語り「瀬戸ぶんぶん」