妙本寺(みょうほんじ)

山間に見える妙本寺は、南北朝時代の創建で、日蓮聖人の孫弟子日郷聖人が開いた日蓮宗の寺院です。戦国時代には、房総の戦国大名里見氏の保護を受け、対岸の相模の北条水陣が襲ってくるのを見張る砦が築かれました。海に面した高台には合図の太鼓が置かれたので、太鼓打場という地名が今でも残っています。妙本寺には日蓮聖人の守り刀などの寺宝、古文書が多く、10月15日の虫干しで一般公開されます。また、客殿の向拝の彫刻は、安房の三名工の一人である後藤義光の作品です。