くじらのたれ

和田漁港は国内にある4ヶ所の捕鯨地区の一つで、関東では唯一の鯨が水揚げされる漁港です。房州の捕鯨は江戸時代より始まり、受け継がれて来た伝統漁業として、捕鯨を今も守り続けております。水揚げされたツチクジラは、ベーコンや佃煮、刺身、缶詰、ステーキ、くんせいなどの特産品として、多くの人に親しまれています。なかでも「くじらのたれ」は鯨の赤身の肉を薄くおろし、味付けして乾燥させたもので、鯨をめぐる文化が根付いた、房州地方の味覚の代表となる食べ物です。弱火にあて表面の肉が脂ににじむ程度に焼き、細かく裂くか、茹でても美味しく食べられます。七味とマヨネーズにつければ酒の肴には絶品です。