里見氏初代義実が文明18年(1486)に築城をはじめたと伝えられ、五代義豊までが居城とした里見氏の城跡です。三代義通のあと国政を執った義通の弟実蕘を義通の子義豊が攻め、その義豊は実蕘の子義蕘に討たれるという、一族間の争いを演じた城で、天文3年(1535)に廃城になったといいます。
曲輪・土塁・堀切などの城郭遺構が発掘調査によって確認され、周囲には「堀ノ内」・「要害」・「箕輪」などの地名も残っています。
城跡の周囲からは、宝篋印塔2基が出土し、城跡北方尾根の崖下には五輪塔が安置され、そこから元応元年(1319)銘の板碑が出土するなど、稲村城跡の地の歴史的一端を垣間見せる資料が多数あります。
また、城跡東南には「水神の森」とよばれる小叢林があり、義豊の首を埋めたところと伝えられています。
住所 | 館山市稲 |
アクセス方法 | 自動車:富津館山道路・富浦ICから国道127号で約20分 電車・バス:館山駅から日東バス鴨川駅行・千倉平館行稲村下車徒歩20分 |
TEL | 0470-22-3698 |
備考 | <お問い合わせ> 〒294-8601 館山市北条1145-1 館山市教育委員会生涯学習課 TEL:0470-22-3698 |
メールアドレス | syougaigaku@city.tateyama.chiba.jp |