楠見区の山車

人形は、領民の暮らしに重きを置いた、仁政在位の仁徳天皇である。領民の無病息災と長寿そして五穀豊穣を願っている。山車の彫刻は、安房の名工 後藤喜三郎橘義信の作である。雲上の應龍と四方の鯱、高欄は昇り龍と下り龍、幕に刺繍されている竹林の虎は見ごたえがある。山車の上部にある「鯱」の彫り物は、雨乞い、火伏せ、家内安全などの様々な願いが込められている。祭礼の際に舞われる「天狗の舞い」は踊り手の高齢化に伴い、一時中断したこともあったが、伝統の踊りを引き継ぐ厚い思いから復活したのでぜひ見て欲しい。