洲崎踊り

洲崎神社では、2月の初午と8月の神社例祭に、地元ではミノコオドリと呼ぶ洲崎踊りを奉納します。この踊りでは航海の安全を司る鹿島の神を祀るために、悪霊払いになる鹿島踊りと、弥勒が訪れて富や豊作をもたらすという内容である弥勒踊りから成り立っており、小学生から中学生までの女子が踊り手となって、オンドトリの太鼓と歌に合わせ、ゆったりと輪になって踊ります。その時に鹿島踊りでは扇を持って踊りますが、弥勒踊りでは2月の初午のときは青竹にサカキと五色の幣束をつけたオンベ(御幣)を、また8月の例祭では木に白い幣束と鏡をつけたオンベを持って踊るといわれています。かつては20歳前後の成人女性も加わったり、明治期には成人男性が踊っていたともいわれるが、踊り手がなぜ女子になっていったかは不明です。昭和36(1961)年に千葉県指定文化財となり、昭和48(1973)年には国選択無形文化財になりました。